死刑執行に携わる刑務官の苦悩

死刑のあり方を問う作品

   

★死刑執行後、刑務官の多くは「手当ての2万円」をこう使

http://amor1029.exblog.jp/1756956

「執行手当て」の2万円で・・・

刑務官の多くは執行が終わると、その手当てを持ち飲みに行くのでなく、そのまま寺に行き、もらった2万円で死刑囚の供養をしてもらうという。そうでもしなければ、生ある人間の命を断った重みに耐えられないと・・・。

刑務官の心にも深い傷が・・・

ある刑務官は語る・・・死刑囚はその日の朝食がすんだ後まで自分が死ぬことを知らないのです。それは本当にみじめというか、運命というか・・・。執行を指名された私たちは、彼が朝食を終えたばかりのころ、背丈や体重などを考えて、刑壇にあるロープの点検をしているのです・・・考えたら残酷ですよね。

私としては「犯罪者の更生の手助けをする」ことに意義と誇りを感じて、この職業についたです。個人としては、どんな極悪人であっても、生ある命を断つことには反対です。しかし、その私が死刑執行人になったことで、自分自信の無力が情けなくなりました・・・。

法で死刑を定めている以上は私たちは執行を拒む力はありません。その国の法に基づいて執行せざるをえません。したくなければ、この職を辞する以外にはないです。・・・

   

河村龍一は、死刑執行のあり方について「真夜中の看守長 ルナーミッション」の中で大胆な提言をしています。あくまでもフィックションとしてその提言を描いているのですが、決して夢物語ではありません。

      

マダオさんから「この本は司法関係の方に一度読んでおいていただきたい」という書評をいただきました。しかし、司法に関わる人だけでなく、広く一般の方にそれを手に取って読んで頂きたいと思います。

   

     

    

河村 龍一()

日本文学館(発行)

(第 1 刷 201231日)

(第 2 刷 2012820

 

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「読書感想文」についてhttp://blog.goo.ne.jp/evangeline0026/e/5014676fe20c16d851b1db1fc87f3ad4


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現職

新法ができてから日々、鬱憤を感じていましたが、これを読んでみて一気にそれを払しょくすることができました。
痛快この上ない爽快感があります。
できることならば実際に主人公の役を演じてみたいところです。

by 現職 (2012-11-11 19:39) 

tickck

方に一度読んでお
by tickck (2012-12-14 15:36) 

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