残虐非道な犯罪者に死刑は当然

被害者の数で死刑が決まってはならない

「死刑 - 究極の罰の真実」 第3章 「選択の重さ」152~153ページより (抜粋)  

裁判官になって36年余。数多くの刑事裁判を手がけてきた。
  
1997年には、東京地裁の裁判長として、連続幼女誘拐殺人事件の宮崎勉被告に死刑を言い渡している(2006年に確定し、2008年に死刑執行)。被告の責任能力が争点となった宮崎事件では、複数の精神鑑定結果を前にして、捜査段階や公判段階の被告の供述などを一つひとつ吟味しながら、犯行時の精神状態を判断していった。
  
これに対し、今回の三島の事件では事実関係についてはほぼ争いはない。そして、被害者の数は一人。「死刑か無期懲役か、すべての情状を判断しなければ結論が出ない、難しい事件だ」。そう気を引き締めた。
  
田尾裁判長は、二人の陪審裁判官との合議をなかなか始めなかった。「裁判記録を検察官の立場から見て、次は弁護人の立場から見る。その作業を何度も繰り返す。自分の考えに揺らぎがある状態なら、どこかに誤りがあるかもしれない。だから、各裁判官がそれぞれの考えを突き詰めてから、合議に入ろうと思った」
  
遺族の処罰感情は峻烈だった。「同じように火をつけて(被告を)殺してやりたい。どれだけ熱いか、どれだけ怖いか、どれだけ苦しかったか思い知らせてやりたい。できることなら、自分の手で殺してやりたい」 。短大生の父親の供述調書にはそうあった。
  
「私と主人は、死刑以外にはあり得ないと確信しています。何も悪いことをしていない娘を、生きたまま縛って動けなくして、灯油をかけて焼き殺すなんて、人間のすることではありません 。母親はそう供述していた。
  
捜査に携わった検察官は取材に、「遺族は涙も出ないほど憔悴し、抜け殻のようになっていた。被害者がたとえ一人であっても、極刑以外の求刑はない事件だと思った」と振り返る。

                                    
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コメント 4

三日前の腐ったハンバーグ

「私は犯罪被害者より加害者のほうが辛いと思う。被害者の苦痛なんて交通事故のように一瞬だ」
ということで、私は死刑制度を廃止したいのです。そのために一生懸命活動しているので、邪魔せんでください。
この度、私は第二東京弁護士会から業務停止2か月の懲戒処分を受けてしまいました。
私が2004年から成年後見人を務めていた死刑囚の実父が、2007年2月に死亡したため、後見人業務の終了に伴う精算時、家裁への報告額と実際の金額に200万円の食い違いが生じたことに気付かなかったのです。そういうことにしておいてください。あまり詮索せんでください。
私は刑法学者です。死刑囚と裏でつながっていたことがバレてしまったので、今はちょっと、そのう~まずいですから。
 

by 三日前の腐ったハンバーグ (2013-04-06 20:29) 

クレーマー&クレーマー

三日前の腐ったハンバーグさん。
コメントありがとうございました。
そういうことでしたか。
よくわかりました。
今後はくれぐれも悪事が露呈することがないように弁護活動を続けられることを期待します。

by クレーマー&クレーマー (2013-04-12 11:35) 

マダオ

加害者は辛い。被害者の苦痛が一瞬。
なるほど、では加害者の苦痛も一瞬にして差し上げましょう。
それが平等な扱いと言うものです。

死刑囚と裏で繋がる。後見人業務で金をごまかす。
それでもたった二か月の業務停止とか、
弁護士資格剥奪すべきでしょう。
とても身内にやさしい協会でなによりですな。

このような弁護士が当たり前に存在し続けるがために
余剰な弁護士が溢れ、仕事が減り、裏で悪事を働く。の悪循環。
加えて司法試験志望者も減る始末。新しい「まとも」な弁護士が増えない。
悪徳な(自称)有識者弁護士が死刑囚と売国者を擁護する日本。

せめて腐りきってしまう前に寿命を全うしたいものです。
by マダオ (2013-05-18 11:41) 

クレーマー&クレーマー

マダオさん。コメントありがとうございます。
悪徳弁護士に貢献しているのが死刑になっておかしくない者たちです。彼らが生き延びている背景に死刑廃止を叫ぶ弁護士がいることを肝に銘じたいと思います。

by クレーマー&クレーマー (2013-06-16 14:00) 

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